破天荒フェニックス

0円出版スクールの鹿内節子です。

<破天荒フェニックス>
熱いビジネス小説。
資金繰りと新店舗拡大、海外進出など
冒険小説のように面白いノンフィクション。
文体がうまく一気に読んだ。
泣けるし、笑える、銀行ってこうだよなぁ。

良かったポイント。
〇高田馬場店、ファンファンの失敗。
おしゃれすぎる。旧経営陣をそのまま入れたことからの
反乱。でも、良い人材とも出会った。

〇ブレイクポイントがわかる
この価格を下回るとみんなが飛びつくポイント。
市場の常識を変えるブレイクポイントをついた。

〇震災のときボランティアで眼鏡を配布
老眼のおばあちゃんに配布して、家族の
生存確認の張り紙が見えるようになったうれしさ。
めがねの本当の役割がわかる。

〇シンガポール進出のさいのスピードと混乱
日本での慣れた仕事を、言葉の壁のある現地スタッフと
進める難しさ、苦労。

〇台湾進出の店長決定
言葉ではなく、熱意。手を挙げた人にやってもらう。
現地社員も図や実習でわかってもらう。
言葉はあとからついてくる。技術など内容のある研修。
昼も夜もご飯を一緒にして、現地のことを話してもらう。

〇銀行の担当部長が海外経験者
これは、重要なこと。海外に子会社があっても
国内の収支しか興味がない銀行は多い。
海外経験者は、海外の可能性を知っている。

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一難去ってまた一難の7年間であるが、
社長も従業員も若く、熱意がある。
経理担当が元銀行員というのも
銀行相手には強い。ニュアンスがつかめるから。

ストーリー展開や地の文がうまく、
フィクションながら、エンタメ企業小説に
仕上がっている。

面白い冒険小説を読んだ気持ちになる。
ひさしぶりにすがすがしい気持ちになった。
肝がすわらないと、攻撃的に前進できない。

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