乱歩・読書・「おたく」われらはみな幻影の城主

今日は、立教大学で講演会に参加した。

著述家の浅羽通明氏の乱歩に関するお話である。

「芋虫」発禁に関する諸説は面白かった。

立教大学に隣接する乱歩邸には何度か訪れたことがあり

例の蔵の入り口のガラス窓前にたたずむだけであるが、

ため息がでるような急傾斜の階段を上りたくなる。

その一方で、藍色のソファが現存している応接室は

明るい光に包まれている。

蔵の闇と光の応接室を行き来していた乱歩先生の

暮らしぶりが今でも感じ取れる家である。

私が乱歩先生を尊敬するのは、一人で作家、編集者、

発行者をやってしまったことである。

「一人出版社」これを電子書籍でやる、それが私の理想であり

やりたいことなんだと、改めて思った。

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